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  • 執筆者の写真もりうめこ

推しみっけ展2 後編(四ツ谷坂四十八編)

2020.10/9(金),10(土),11(日)

東京原宿『デザインフェスタギャラリー原宿』にて



後半は『四ツ谷四十八』や絵の制作についてお話していきたいと思います。


まずは『四ツ谷坂四十八』について。

こちらは妖怪の女の子が48匹集まったアイドルグループとなっております。で、どうして彼女たちが生まれたかの話をしていく訳ですが———


昨年の1月、私は5年連続で神戸で開催していた個展を初めてお断りしました。大スランプだったのです。

オーナーさんのリクエストにうまく答えられず「私に描けない絵があるなんて」と一丁前に落ち込んでました。天狗だったんですね。

そのリクエストの1つが『女性を描くこと』だったのですが、いくら描いても艶やかであるとか、可愛らしさがあるとか、そういうものが全く出なかったのです。


個展も開催できず半年以上筆を取らなかったタイミングで、推しみっけ初期メンバーmiiさんと、ナカマルさんに「東京でグループ展するけどどうですか?」と、声をかけてもらいました。

関東と関西で場所が離れていても、遠慮なく声をかけてもらったお2人には本当に感謝しています。


私も「東京行きたいな」「何か手を動かさないと」という気持ちだったので、東京でのグループ展に参加させていただくことになりました。


そこから【オリジナルアイドルをプロデュースする】というテーマに対してどうするかな、となった時に「とりあえず妖怪の原型から人の形に近づけたいな…妖怪がアイドルをするとしたら、どうしたら面白くなるだろう?

ひたすらいろんな妖怪を女の子していく?どうせなら数は多い方がいい。例えばA○B48みたいに!」


これが『四ツ谷坂四十八』誕生のきっかけとなりました。


ただ誤算が1つ。


48は多すぎる(気づけ) 。


最初の10人くらいは楽しかった思い出があります。

ラフ見てるとコンちゃんゆきちゃん、こすたんしろへびちゃん辺りが最初から出てますね。

ところがついつい妖怪=おどろおどろしさのクセがでてしまい、なんだかヘビーな見た目の女の子たちが増えてきてしまいます。

途中で「いや彼女たち一応アイドル!!」と我に帰り、ラブ○イブなどの画像を参考にして、一度作ったキャラクターの髪型や顔をかわいく修正していきました。


最後の方は「とりあえずリボンつけとけ」みたいなやっつけ感がありましたが(笑



これでなんとか48匹分キャラデザが出来上がりました、が——


もう一度言いますが

48は多すぎる。


今度はこれをみんな1つの絵にまとめていく制作です。14回くらい心が折れました。



でもまだ終わりじゃありません。


次は小さな色紙に1人ずつ48枚分描いていきます。だって1人ずつ別の表情も見せたかったから。

9回ぐらい心が折れました。(白黒だったこと、サイズが小さくなったことでちょっと安心した)



まだおわりません。

最後の仕上げ、1人ずつの性格や小話を交えたキャプションを考えていきます。

だって1人ずつの魅力を知ってもらいたいから。


48回心が折れました。

(今まで絵を描く時に動かしていた脳みその部分と全く違うところを使った)


そうして私の血反吐を介して生まれたのが『四ツ谷坂四十八』です。1度目の推しみっけ展では48匹全員に1枚はシールが貼られていたのが、全員分のキャプションを考えたのもちゃんと報われていて嬉しかったです。




あとはメンバーのうち何人かは、結構私の性癖強めで作っちゃったキャラもいましたが、思っていた以上にいじられなかったのも「案外自分の好き勝手描いてもいいんだな」と、気持ちが軽くなったのもいい経験でした。


自ら課した48匹女子描き強制訓練によって第一回推しみっけ以降、『女性を描くこと』への抵抗が少しづつ減り、ついに推しみっけ2では『描きたい女の子』まで目標を掲げることができました。







それでもまだまだ、自分の中での『良い女の子』は見つかっておらず、これからも試行錯誤

を続けると思います。


2021.1.27 mori umeco






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